ハードモード移住相談

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王滝村で実現した、
山のなかの静かな暮らし。

ことのは研究所 
谷田泰郎 / 谷田有紀子さん

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谷田泰郎 / 谷田有紀子

ことのは研究所

たにだ・やすお/1962年兵庫県生まれ。ことのは研究所の所長。30年以上、自然言語研究者として音声認識や機械翻訳に携わり、数多くの論文を発表。2022年には、執筆した小説「P[ピー]」を発表。

たにだ・ゆきこ/1971年愛知県生まれ、兵庫県育ち。ことのは研究所の代表。2020年に夫の泰郎さんと共に、言葉の研究を活用し事業施策コンサルテーションを行う「ことのは研究所」を立ち上げ。ワークスペースの提供や、出版など幅広い事業を手掛ける。21年に奈良県から王滝村に移住した。

山が好き。そんな気持ちで引っ越した新天地。

王滝村の中心地から、御嶽スキー場方面に山を登っていった場所に「ことのは研究所」があります。ここは、IT系企業のコンサルティングや、マーケティングの企画、データ分析などを手掛ける会社。谷田泰郎さんと有紀子さん夫妻が立ち上げました。

社屋は、もともと別荘だった物件をリノベーション。引っ越してくるまでは、周りには木がぼうぼうと生い茂っていたといいます。大量の木を刈ったことで、室内には自然光が入るようになりました。外には泰郎さん手づくりのウッドデッキも設置。2階にはワーケーションで利用できるワークスペースも完備しています。

「住宅地ではないから、とにかく周りに何もない。近所にいくつかペンションが建っていますが、お隣さんといっても結構距離があるくらい。だからWi-fiの速さもとても良好です。電波が干渉しないから、本来のスペックを発揮できて高速。静かで集中できる環境ですし、とても仕事がしやすい場所です」(泰郎さん)

王滝村に越してきたのは2021年のこと。もともと二人とも山が好きでした。

「2020年から新型コロナウイルスが流行しはじめ、人と直接会えなくなりました。今まではリアルな現場で行っていた仕事がほとんどパソコン上で済む状況になり、どうせなら住みたかったところに住もうと物件を探しはじめました」(有紀子さん)

「長野県に限定して探していたわけではありません。物件探しの条件は、暑くない土地、標高1000m以上。そのなかでいくつか紹介してもらって見つけたのがここでした。山に住みたいという夢を昔から持っていたけれど、コロナ禍のために想定より早くそれが叶ったんです」(泰郎さん)

王滝村の存在を知ったのは、この物件を紹介されたときだったそうです。内見に来たときにはじめて訪れ、物件を気に入り引っ越しを決めました。今ではすっかりこの場所に慣れ、王滝村は、身も心も癒やされる場所になったといいます。

「住みはじめて1年以上経ち、この景色にも慣れてきてしまったけれど、御嶽山の景色で季節を感じるのは風情がありますね。この間も御嶽山に霞がかかって見えて、春の訪れを感じました。冬の澄んだ空気から、春の空気に変わっていく。そういう季節の変化を山で感じられるのはいいなあと思います」(有紀子さん)

計画的に行動し、
自分でやれることはやる。
田舎暮らしに大切な「主体性」。

引っ越してきてから、大きく変化したことはあったのでしょうか。

「奈良で仕事をしていたときは、昼食はほとんど外で食べていました。でも今は仕事の合間にふらっとご飯を食べにいく距離にお店があまりない。ほぼ自炊をしています」(泰郎さん)

「外食や買い物をするにも車で行って帰ってきたら、かなり時間がかかってしまう。だから計画的に行動しています。時間の使い方には変化があったと感じます」(有紀子さん)

夢だった山のなかの暮らしを実現した谷田さん夫妻。王滝村での暮らしは、どんな人に向いていると思うか聞いてみました。

「人混みが苦手な人にはいいかもしれない。都会の道路はすぐ渋滞するし、電車も混む。僕はそれが日常になるのが嫌だったんです。普段は静かな場所で暮らして、たまに都会に出掛けていって楽しむ。そんな生活が楽しいです。コロナ禍を経て、リモートワークになった人もいるでしょう。仕事を持って来て、ここに住むのも楽しいんじゃないかな。田舎に移住する人が増えていると言われているけど、長野県に移住する人は長野市や松本市など、大きな町で暮らしている人の方が多いですよね。いっそのこと都会とかなり田舎の王滝村で二拠点生活をしてみるというのも、メリハリがあって楽しいかもしれませんよ」(泰郎さん)

今後の王滝村での暮らしも、静かに穏やかに日々を送っていけたらと語るお二人。

「ここで生活をしていたら、不便だと感じるハードルが低くなっていく気がします。何かが必要になったとき、運転して買い物に行ったり、つくったりなど、自分でなんとかするしかない状況も多々あります。何かひとつ課題をクリアできたら、『できた!』という自信を自分のなかにひとつずつ貯めていくような、そんなふうに工夫や知恵が積み重なっていく気がします。山のなかの暮らしに興味があったら、一度チャレンジしてみるのも悪くないのではないでしょうか」(有紀子さん)


ことのは研究所
〒397-0201
長野県木曽郡王滝村3159-631
TEL:0264-24-0679
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Mail:office@kotonohalab.com

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